サテンシールの特徴とは?用途やメリット、印刷の注意点も紹介
サテンシールは、紙やフィルムのような張りがなく、衣類に貼りつけても剥がれにくい特徴を持つシールです。
本記事では、サテンシールの特徴や制作方法、素材などについて紹介します。サテンシールについて詳しく知りたい方は、参考にしてください。
当社ではラベルやシールを専門に扱う印刷会社として、お客さまのご要望に合わせてオーダーメイドで制作しています。サテンシールは衣類以外にも、香水ボトルのラベルとしてお問い合わせいただくこともございます。制作でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
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サテンシールとは?特徴を紹介
サテンシールとは、Tシャツやワイシャツ、ブルゾンなどの衣類や布地に貼りつけられるシールのことです。「アセテートサテン」や「布シール」とも呼ばれています。
布のような素材で作られているため、一般的なシールに比べて布に馴染みやすく、しっかり定着します。そのため、長時間の使用でも剥がれにくいのが特徴です。
また光沢がある見た目のため、華やかさを加えたい場合や高級感を演出したい場合にもおすすめできます。形状も楕円形や四角形など、デザインに応じて自由に加工できるため、オリジナリティを重視する方にも最適なシールです。
サテンシールの用途
サテンシールは、アセテート素材という化学繊維で作られており、布に貼りやすく剥がした際に糊が残りにくいことが特徴です。
また布製でありながら高品質な印刷が可能であるため、幅広い場面で活用されています。
以下に、主な使用用途をまとめました。
- イベントやライブのスタッフシール
- ゼッケンシール
- 展示会の入場シール
- ゲストパス
- お名前シール
- ツアー旅行の参加者証
- 幼児向けのシール
- 商品ラベル(香水ボトルのラベルなど)
これらの特徴から、サテンシールはイベントスタッフの識別、入場管理、参加者への配布など、数時間から1日程度のイベントに使用する際に適しています。また、香水ボトルの商品ラベルとして使用することで、高級感やオリジナリティを演出できます。
サテンシールのメリット
サテンシールには、主なメリットは以下の3つです。
- 安全ピンが不要で布に直接貼れる
- 衣類に貼っても剥がれにくい
- 名前や日付などペンで書き込みができる
メリットを知ることで、より効果的にサテンシールを活用できます。
メリット1 安全ピンが不要で布に直接貼れる
サテンシールは安全ピンを使わずに直接布に貼れます。この特徴により、特に子ども向けのイベントやスポーツ大会で安心して使用することが可能です。
通常、安全ピンやクリップなどを使う場合、衣類に穴が開く可能性がありますが、サテンシールならその心配がありません。
また針や糸、アイロンなどの道具を使わずに簡単に取り付けが可能です。シール状で手軽に貼れるため、忙しい現場や大量に使用するシーンにも便利です。
メリット2 衣類に貼っても剥がれにくい
サテンシールは伸縮性はありませんが、紙やフィルムのような張りがなく、生地にしっかりと貼れるシールです。衣類や生地に馴染みやすいため、日常的な使用や運動中でも違和感が少なく、快適に使用できます。
剥がれにくいという特性から、スポーツイベントでのゼッケンシールやスタッフ用の名札としても幅広く活用されているシールです。
メリット3 名前や日付などペンで書き込みができる
サテンシールは、ペンで名前や日付など直接書き込みができます。例えば、お子さんの衣類に貼る名前シールとして利用すれば、簡単に名前や個別の目印をつけることが可能です。
またイベントやスポーツ大会では、参加者の名前やゼッケン番号、日付などを記入できるため、さまざまな状況に対応しやすくなります。印刷だけでは対応できない場面でも、手軽に情報を追記できる便利な特性があります。
サテンシールの制作方法
サテンシールを制作する際は、印刷会社に依頼することをおすすめします。
理由は、サテンシール特有の性質により、家庭用プリンターでは高品質な仕上がりが難しいからです。
サテンシールは生地のような素材でできているため、家庭用プリンターではインクが滲みやすく、仕上がりが不安定になる場合があります。市販のサテンシールラベルを購入し自分で印刷はできますが、顔料インクを使わないと色がうまく定着しません。
特に、図柄や色などのオリジナルデザインや、商品用のシールを制作する場合には、印刷会社への依頼が安心です。サテンシールは、主に凸版印刷やオフセット印刷で印刷されており、それぞれ以下のような特徴があります。
凸版印刷 | ・1〜3色程度のシンプルなデザインに対応可能 |
オフセット印刷 | ・4色以上のデザインやグラデーション、濃淡の表現が可能 ・大ロットでの制作が基本 ・少量注文は対応しにくいこともあるため、事前に印刷会社へ相談が必要 |
印刷会社では、用途やデザインに応じて最適な印刷方法を選択し、高品質な仕上がりを実現できます。
サテンシールの素材・糊
ここではサテンシールに使用される素材と糊(粘着剤)について紹介します。
それぞれの特徴を理解することで、使用する場面や目的に応じた最適な選択に役立てることに有効です。それでは詳しく見ていきましょう。
サテンシールの素材
サテンシールは、主に「サテンタック」という素材が用いられています。サテンタックは柔軟性が高く、衣類に馴染みやすい素材です。
白色のサテンタックはシルクのような光沢があり、高級感を演出します。表面はツルツルとした手触りで、上品で洗練された印象を与えることも可能です。
価格は、フィルム素材の中でも高価格な部類に入るため、特別感を持たせたい用途にも最適です。コストを抑えたい場合は、色数やサイズを控えめにして数量を増やすことで1枚単価を抑えられます。
ただし、サテンタックは吸水性があるため、特に雨の日や湿気の多い環境ではインクが滲む可能性があります。そのため、屋外でのイベントなどで使用する際は、ニス加工を施すことがおすすめです。
また、吸水性が原因で印刷時にインクの色沈みが発生する場合もあります。事前に色校正をして、仕上がりを確認することも効果的です。
サテンシールの素材について、さらに詳しく知りたい方は次の記事をご覧ください。
サテンシールの糊
サテンシールには、繊維用の粘着剤が使用されており、その特性が生地への高い密着性や使いやすさを実現しています。
サテンシールに使用されている繊維用溶剤糊は、一般的な粘着剤と比べて硬めで耐久性が高い糊です。そのため、布地などの繊維素材に密着し、剥がれにくく安定した使用ができます。
また、サテンシールを剥がす際には糊残りが少なく、跡が目立ちにくいため、衣類や布地を傷める心配はほとんどありません。
ただし、サテンシールは洗濯すると粘着力が弱くなるため、基本的に1回限りの使用が前提です。そのため洗濯を繰り返す衣類や生地には不向きです。
サテンシールを使用する際の注意点
サテンシールは布にも貼れるシールで便利ですが、使用する際にはいくつかの注意点があります。
特に気をつけたい注意点は以下の3つです。
- 摩擦に弱い
- 貼る素材によっては糊が残る恐れがある
- カットラインの白地が目立つこともある
注意点1 摩擦に弱い
サテンシールは摩擦に対して弱い特性があります。特に表面の光沢部分が擦れることで、デザインや印刷部分が薄くなったり、剥げやすくなったりすることがあるため、使用用途に注意しなければなりません。
例えば、頻繁に触れたり擦れたりする箇所に貼ると、シールの見た目や機能が損なわれる可能性があります。ゼッケンやスタッフパスなど、その日限りの用途や摩擦が少ない場所に貼るのがおすすめです。
適切な環境で使用することで、サテンシールを美しく機能性を保って使用できます。
注意点2 貼る素材によっては糊が残る恐れがある
サテンシールは基本、剥がす際は糊残りがしにくい特性ですが、貼る素材によっては剥がす際に糊が残る場合や素材を傷める可能性があります。
特に以下の2つの素材には注意が必要です。
毛足の長い繊維 | ・毛糸や起毛した衣類に貼ると、剥がす際に糊が残る場合がある ・繊維を引き抜いてしまう場合もある |
革製品(スエード) | ・革も糊が残る場合がある ・見た目に影響を与えたり、素材を傷つけたりしてしまうこともある ・高級革製品は使用を避ける |
サテンシールは毛足の長い繊維や革製品に使用する際は、事前に目立たない部分でテストを行うことがおすすめです。テストにより、糊残りや素材への影響を事前に確認できます。
注意点3 カットラインの白地が目立つこともある
サテンシールは、カット加工時に切断面が白く見えることがあります。特に、濃い色で印刷されたデザインでは、カット面の白色が目立ちやすくなるため注意が必要です。
カット面が白く見えやすいケースとして、以下のような場面が挙げられます。
- シールのサイズが小さい場合
- カット形状が複雑な場合
仕上がりの品質を高めるためには、事前に印刷会社へ相談し、シンプルな形状にデザインを調整することや、仕上がりを確認することをおすすめします。試作品を依頼することで、完成品のイメージを事前に確認することが可能です。
特徴を知ってサテンシールを制作しよう
サテンシールは、布類に貼れるシールです。衣類に馴染みやすく剥がれにくい特徴で、ライブのスタッフシールやスポーツイベントのゼッケンなど、さまざまな場面で活用されています。
しかし、サテンシールは摩擦に弱かったり、貼る素材によっては糊が残ったりすることもあるため注意しなければなりません。最適に使用できるサテンシールを制作するためには、素材や糊の特性などを理解し、用途に適したシールを制作することが大切です。
当社ではサテンシールをはじめ、用途に合わせたさまざまな商品ラベルやシールを制作しています。上記のようなデザインでしたら別途費用が発生してしまいますが、当社に任せていただけます。もちろん、素材や糊選びについても丁寧にサポートいたします。商品ラベル制作でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
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