バイオマスとは?環境に優しいシール粘着素材を紹介
環境に優しいシール粘着 バイオマス
自然に優しいシール素材のご紹介の前に、「サスティナブル」という言葉を最近よく耳にしないでしょうか?意味を調べたところ、地球環境の持続可能性のことを指すそうです。良い言葉ですね。みなさんもご存知の通り、昨今の企業は地球環境に配慮しながらの生産を求められています。弊社でも時折、「環境に配慮した素材を使用したい」という要望があり、素材の提案をしています。
この度、バイオマス粘着剤を使用したラベル素材のラインナップが増えました。素材自体が環境に優しいわけではなく、使われている粘着剤が植物由来の原料を使用してるイメージです。合成樹脂の粘着剤に比べCO2の排出量が抑える部分が抑えられます。
つまり、バイオマスの粘着剤は、「一部植物性が使われている」「製造中のCO2の排出量が抑えられている」という2点が環境に優しいとされています。
今回紹介する素材は、株式会社リンテックという原紙メーカーの素材になります。そのリンテック社がシール・ラベル素材の粘着剤層として「バイオマスマーク」(認定番号:180039)を取得しました。
即日対応します。ぜひ一度お試しください。
バイオマスマークとは、一般社団法人日本有機資源協会が認定するマークのことです。再生を可能とした、生物由来の有機資源であるバイオマス(bio:生物資源・mass:量)を活用し、品質基準を満たしている商品の目印になります。
バイオマスの仕様
表面基材は、回収したペットボトルからつくられた再生PET樹脂使用率80%以上の環境配慮型フィルム、または一般の蒸着フィルムなど計4種類になります。各種商品の表示ラベルやアイキャッチラベルといった幅広い用途にお使いいただけます。
今回はその4種素材の、粘着剤部分を従来の粘着力を損なわずに、バイオマス度10%を実現しています。素材の質感イメージは下記になります。
左から順に、
BA2113-50:透 明:ポリエステルフィルム(再生PET樹脂使用比率80%以上)
BA1813-50:銀ツヤ:蒸着ポリエステルフィルム
BA3313-50:白 色:発泡ポリエステルフィルム
BA6912-80:ポリプロピレン系合成紙
※粘着剤は永久粘着になります。
※詳しくはリンテック商品ページを参照ください。
特徴
植物由来の原料を粘着剤に活用しているので、従来の粘着剤よりも化石資源の保護や二酸化炭素の削減に貢献します。永続的にシール・ラベルの消費をしている企業ですと、環境負担の低減に寄与することができます。
正直なところ、現在ではバイオマス度がたったの10%ですが、リンテック社では今後より比率を高めた粘着剤を使用したラベル素材の開発も含め、さらなるラインアップの拡充に力を入れるとのことです。今後に期待が出来ます。
デメリット
■価格が高い。またロット購入のため、必要以上の購入が必要が出てくる場合があり、環境に優しいとは言えません。
■バイオマスが10%では少ないと言えます。マルウ接着というメーカでは一般品でバイオマス粘着を2~20%を使用しているのでそちらを選定した方が安く済みます。
■商品名が分かにくい。リンテックは商品を品番で扱うので覚えづらいです。
まとめ
環境配慮としてはインパクトが弱いです。今回ご紹介した4種でお勧めできるのは1つだけです。それは、BA2113-50:透 明:ポリエステルフィルムです。理由は、再生PET樹脂使用比率80%以上しているからです。
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