ミラーコート紙とは?特徴や他のコート紙との違い、注意点も紹介

ミラーコート紙

ミラーコート紙は、ツルツルとした質感と光沢が特徴の紙素材です。インクの発色がよく鮮やかな色彩を表現できることから、写真や広告など、人目に留まりやすい場面で多く活用されています。高級感のある見た目ながらコストパフォーマンスにも優れているため、さまざまな用途で利用できる素材です。

当社は、お客様のご要望に合わせて、さまざまなデザイン、用途のシールを制作しています。オリジナルシールの制作を検討している方は、お気軽にご相談ください。

即日回答します。ぜひ一度お試しください。

目次

ミラーコート紙とは

ミラーコート紙とは、非常に高い光沢の紙素材で、正式名称はキャストコート紙といいます。一般的に普及しているミラーコート紙という名称は、実は製紙会社である王子製紙がもつ商標です。マットコート紙や上質紙と並んで最も安価な部類に入る紙素材のため、幅広い場面で活用されています。

見た目の華やかさにこだわりながらコストも抑えたいという方には、特におすすめの紙素材です。

ミラーコート紙の特徴

ミラーコート紙はツルツルとした手触りと強い光沢が特徴の紙素材です。発色が鮮やかで色の再現性も高いため、鮮やかな色合いのデザインととくに相性がいい傾向にあります。

特に、目立つ場所に貼り付けるラベルやショップシールなど、広告やプロモーションの目的が含まれる場面で幅広く活用されています。

ミラーコート紙とほかの紙素材との違い

ミラーコート紙とほかの紙素材の違いは以下のとおりです。

ミラーコート紙上質紙アート紙
光沢ありなしあり(微光沢)
質感指で触るとツルツルしている紙素材ならではのナチュラルな風合い指で触るとツルツルしている
種類・73kg(0.0080mm)
・訂正用
・55kg(0.080mm)
・70kg(0.090mm)
・90kg(0.120mm)
・訂正用
・73kg(0.080mm)
・90kg(0.090mm)
・110kg(0.105mm)
・訂正用
粘着一般的な粘着、強粘着、調強粘着、弱粘着、強粘再剥離。弱粘再剥離、冷食用など、幅広く対応一般的な粘着、強粘着、調強粘着、弱粘着、強粘再剥離。弱粘再剥離、冷食用など、幅広く対応一般的な粘着、強粘着、調強粘着、弱粘着、強粘再剥離。弱粘再剥離、冷食用など、幅広く対応
化学物質調査REACH規制RoHS指令、など書類提出可能
※材質によって非対応あり
REACH規制RoHS指令、など書類提出可能
※材質によって非対応あり
REACH規制RoHS指令、など書類提出可能
※材質によって非対応あり

それぞれの違いは、主に「光沢の強さ」と「種類の豊富さ」にあります。アート紙は、微光沢で厚みの種類も多いため、雑誌やカタログ、パンフレットなどに活用できて、用途を選びません。上質紙は光沢がないため通常のコピー用紙として使用されることも多いものの、低コストでナチュラルな雰囲気があり、汎用性が高いことが特徴です。

ミラーコート紙は光沢が強く、鏡のように光を反射する紙素材です。厚みの選択肢はアート紙と比べて少ないですが、広告や写真など、鮮やかな色合いやデザインの再現性を求められる場面にとくに向いています。

上質紙との違い

上質紙は、一般用紙と呼ばれることも多い紙素材で、コピー用紙などさまざまな用途で広く活用されています。

表面にコーティング剤を使用していないため、ナチュラルな風合いとサラサラとした質感をしていることが特徴です。ミラーコート紙やアート紙に比べて、インクを吸いやすく落ち着いた発色になります。使用する際は色校正や試作をして、仕上がりを確認しておくことがおすすめです。

ミラーコート紙は書き込みや押印には向いていませんが、上質紙は鉛筆やペンでの書き込みにも適しているため、アンケート用紙や申し込み用紙など、記入が必要な書類にも利用できます。

シールに使う際は、ナチュラル感がコンセプトのデザインと組み合わせることで、上質紙ならではの良さを発揮できるでしょう。

アート紙との違い

アート紙は、上質紙にグロス系塗料を塗布したコート紙(塗工印刷用紙)の一種で、アートコート紙と呼ばれる場合もあります。表面がコーティングされているためインクの発色も良く、色をより綺麗に表現できることが特徴です。ミラーコート紙だと反射が強すぎて文字が多いパンフレットやチラシには向いていませんが、アート紙は微光沢のため、より幅広い用途で活用できます。

一方、広告など視覚的なインパクトが必要な場面では、ミラーコート紙のほうが華やかさがあり、効果的な演出が可能です。それぞれの特徴を正確に把握して、うまく使い分けることをおすすめします。

当社は、ミラーコート紙やアート紙を始めとして、さまざまな素材見本を無料でご覧いただけます。シールの素材選びにお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。

ミラーコート紙の注意点

ミラーコート紙の注意点は、以下の通りです。

  • 防水シールにはできない
  • ラミネート加工をすると反り返ることがある

注意点1 防水シールにはできない

ミラーコート紙は、水がかかる場面での使用はおすすめできません。ツルツルとした触り心地や光沢感から水に強いと誤解されることが多いものの、実際は紙素材なので水には弱いです。

表面加工のおかげで多少の水ははじけますが、水分が付着したまま放置すると、染みこんでボロボロになってしまいます。水に強い素材を使いたいときは、フィルム素材を利用してください。

注意点2 ラミネート加工をすると反り返ることがある

ミラーコート紙で作成したシールにラミネート加工を施すと、ラミネートの反発でシールが反り返ってしまうことがあります。とくに瓶などの曲面に巻きつけて貼る場合は、フィルムが反発してシールが浮いてくる可能性があり、注意が必要です。

はがれないように強粘着の糊を使用する手もありますが、それでも浮いてくることを完全には予防できません。使用目的に応じてフィルム素材に変更することも念頭に置きながら、最適な選択をすることが大切です。

ミラーコート紙の特徴が活かせるシールの種類

ミラーコート紙の特徴が特に活かせるシールの種類は、以下のとおりです。

  • 食品ラベル
  • 写真を使ったシール
  • ショップシール・表示シール

種類1 商品パッケージ

ミラーコート紙を使用したシールは、商品パッケージの装飾に向いています。さらにインパクトのあるデザインやロゴを追加すると、消費者の目を引くのに効果的です。

強い光沢と鮮やかな色彩が、製品のブランディングやアピールに効果的にはたらきます。

種類2 広告・宣伝

ミラーコート紙は視覚的なアピール力に長けているため、広告や宣伝の場面に向いています。光を反射する様子や鮮明な発色が、印刷物をより目立たせてくれるのです。視覚的インパクトが強いため、不特定多数の人から興味関心を得やすくなります。

種類3 ノベルティシール

イベントなどで配布されるノベルティシールを制作するときは、ミラーコート紙がおすすめです。イベントのロゴや日付・テーマなどにミラーコート紙の鮮やかな色彩や光沢が加わると、唯一無二の特別感が演出できます。

貼り付けるだけではなく、記念品として取っておくアイテムにもできます。

ミラーコート紙を使ったシールの制作事例

当社で制作した、ミラーコート紙を使ったシールの事例を紹介します。

  • ステッカー
  • リボンシール

事例1 ステッカー

こちらは、ミラーコート紙で作成したアパレルブランドのステッカーです。

シール印刷
制作事例|WEWILL inc シール

使用しているインクは黒1色のみとシンプルですが、ミラーコート紙に光沢があるため、地味な印象にはなりません。キャラクターのシルエットに合わせてハーフカットを入れているため、1枚ずつ、いつでも好きなところに貼り付けられます。

事例2 リボンシール

当社で制作したリボンシールに、ミラーコート紙で制作したものがあったので紹介します。

シール印刷事例:株式会社シュクレイ様
制作事例|株式会社シュクレイ リボンシール

通常、ミラーコート紙でリボンシールを制作することはあまり多くありません。ですが、ミラーコート紙の光沢や発色の良さは、装飾性の高いリボンシールと好相性です。それぞれの強みを引き立て合って、商品の魅力を最大限に演出するシールに仕上がっています。

ミラーコート紙はコストパフォーマンスがよく幅広い用途で活用できる

ミラーコート紙は、華やかな光沢と鮮やかな色彩が特徴の紙素材です。遠くから見ても光を反射して目を引くため、視覚的なアピールをしたい場面に広く活用されています。また、コストパフォーマンスにも優れているため、大量生産したいときにもおすすめの素材です。

当社では、ミラーコート紙を始めとして、素材の特徴を最大限に活かしたシールを制作しています。制作するシールの用途に合わせて最適な素材を提案しているので、シール制作をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

そのお仕事、私たちにお任せください。
ご満足頂けるようサポートします。

この記事を書いた人

小島 哲也のアバター 小島 哲也 creative director

取引実績は11万社以上、年間約3,000件のシール印刷の案件を受注。
他とは違った魅力的なシールを適正価格で作製しています。

常に私の頭のど真ん中にあるのは「満足のいくシールをお作りする」です。

お気軽にお問い合わせください。何かお役に立ちます。

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