防水シール・ステッカーの作り方!加工のやり方や注文方法、制作事例も紹介

シール 防水 加工

防水加工が施されたシールやステッカーは、水回りや屋外でも安心して使用できます。ただし、利用シーンや目的にかなったシールを作るためには、数ある選択肢の中から最適な素材や粘着剤を選ぶことが大切です。

防水加工とは具体的に、「ラミネート」という透明のフィルムを表面に貼り合わせる事。もしくは、「フィルム素材」を使う事です。

本記事では、防水シールの基礎知識や注文方法、作成する際の注意点について詳しく解説します。水に強いシールやラベル、ステッカーの制作を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

当社は、多様な加工技術を取り入れたシールを作成している、シール専門の印刷会社です。水に強いだけではなく、商品の演出や細部のクオリティにもこだわったシール制作をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。

即日回答します。ぜひ一度お試しください。

目次

防水シールやステッカーの基礎知識

シール 防水 加工

こちらでは、防水シールやステッカーの基礎知識について解説します。ひとつずつ、詳しく見ていきましょう。

  1. 防水シールやステッカーの特徴
  2. 防水シールやステッカーに適した素材

基礎知識1 防水シールやステッカーの特徴

シールやステッカーの防水加工は、水に濡れても破れたりふやけたりしないようにするために施されます。主な利用場面は以下のとおりです。

  • 食品・キッチンアイテムに使用するシール
  • バス用品や洗面アイテムのラベル
  • 屋外で使用するステッカー

防水加工されたシールは、多くの場合、耐水性だけではなく耐久性にも優れていることが特徴です。

市販の耐水性の低いシールだと、少しの水気で劣化してしまうデメリットがあります。水回りや屋外など、水分が付着する可能性で使用するシールは、防水タイプを選択するのがおすすめです。

基礎知識2 防水シールやステッカーに適した素材

ユポ

防水シールを作成するときは、基本的にラミネートを施すか、フィルム素材を使用します。プリントタイプなら、水に強い素材であればさまざまな種類から選択可能です。(紙素材は非推奨)

シール用紙おすすめ10選!選び方やタイプ別の特徴、素材も解説

防水シールやステッカーの注文方法

防水加工(ラミネート)が施されたシールやステッカーを注文するときの流れを紹介します。作成を検討している方は参考にしてください。

  1. 用途や利用シーンを明確にしてシール印刷会社に相談する
  2. 使用する素材・粘着タイプを決める
  3. 見積もり・発注をする

手順1 用途や利用シーンを明確にしてシール印刷会社に相談する

シール印刷会社に相談する前に利用場面や用途を明確にしておくと、話し合いがスムーズになります。防水シールは、素材や粘着強度によって適した利用シーンが異なるため、目的に合わせた制作計画が必要です。

とくに屋外で日光や風雨にさらされる可能性があるものは、耐水性・耐久性に優れた「塩ビ素材」もしくは「PET素材」を選ぶ必要があります。シールの目的や利用シーンがわかっていると印刷会社が最適な素材を提案しやすいので、大まかなイメージだけでも伝えられるようにしておきましょう。選択肢はさまざまです。

手順2 使用する素材・粘着タイプを決める

アテンションシール 素材

次に、シールに使用する素材や粘着タイプを決めてください。シールには、素材だけではなく粘着剤にも多様な種類があります。はがれにくい強粘着タイプや、綺麗に剥がせる再剥離タイプなど、選択肢はさまざまです。

素材を選ぶときは、貼り付ける場所との親和性やトータルバランスも考慮すると、仕上がりのクオリティが上がります。もし専門的な内容でわからないことがあれば、遠慮なくシール印刷会社に相談しましょう。

手順3 見積もり・発注をする

素材や粘着タイプ、寸法、枚数、おおまかなデザインが決まったら、必要な枚数を伝えて見積もりを出してもらいましょう。

納品形態や納期など、細かい部分もここで確認しておくことが大切なポイントです。かかる費用や仕上がりまでの期間に納得できたら、正式に発注して完成を待ってください。当社の納期は5営業日(土日祝を除く)~となります。

防水シールやステッカーを作るときの注意点3つ

防水タイプのシールやステッカーを作るとき、気を付けるべきポイントが3つあります。ひとつずつ、詳しく見ていきましょう。

  1. 紙素材にラミネート加工しただけでは完全な防水にはならない
  2. 屋外で使う場合は耐久性も重視する
  3. 冷蔵・冷凍商品には低温に強い糊を選択する

紙素材にニスやラミネート加工を施すことで防水加工の代わりにする場合がありますが、多少は水分に強くなるものの、完全な防水にはなりません。利用シーンによっては耐水性が足りない可能性もあるため、注意が必要です。

素材や加工ごとの耐水性の高低は、以下の表をご覧ください。

素材・加工耐水性
紙素材弱い
紙素材 + ニス少し弱い
紙素材 + ラミネート加工普通(紙が水を吸う場合アリ)
フィルム素材高い
フィルム素材 + ラミネート加工高い(耐水性+耐久性)

最も耐水性が高まるのは、フィルム素材にラミネート加工を施したときです。ただし、すべての利用シーンでそこまでの耐水性が必要なわけではありません。調味料のラベルなどであれば、ラミネート加工をした紙素材で十分なこともあります。

迷ったときはシール印刷会社に相談して、最適な選択肢を提案してもらいましょう。ただ、紙が絶対にダメという訳ではありません。当社にご相談いただくお客様の中には、限られた予算内で制作するために紙素材のままにする場合もあります。

ラミネート加工の種類と特徴!シールの耐水性や効果も解説

注意点2 屋外で使う場合は耐久性と色も重視する

屋外で使用するシールであれば、耐水性だけではなく耐久性も意識する必要があります。日光や風雨、物がぶつかった際の衝撃など、屋外には負荷がかかる要素が尽きません。そのため、シールも屋内に比べてはるかに劣化のスピードが速くなります。

屋外用のシールを制作するときは、「塩ビ(溶剤強粘着)」や「PET素材(溶剤強粘着)」といった耐久性の高い素材を選定し、丈夫で長持ちするシールにしましょう。また、屋外で使用する場合は、素材の耐久性だけではなく刷り色も気にする必要があります。例えば「赤」は最も紫外線での退色が早いため、インクを厚く盛れるシルク印刷がおすすめです。(よく選挙ポスターで赤の色が飛んでしまっているのを見かけたりしますよね)

シルク印刷の特徴については、以下の記事で詳しく解説しています。

シルク印刷とは?オフセット印刷との違いや印刷工程を6ステップで解説

注意点3 冷蔵・冷凍商品には低温に強い糊を選択する

冷蔵・冷凍商品のラベルを作成するときは、低温に強い糊と耐水性に優れた素材を選びましょう。通常の糊は低温下で粘着力が落ちるため、冷蔵・冷凍商品には向きません。(ガムが凍るとカチカチになるイメージ)

保存環境下で結露が生じやすいことから、耐水性に優れた素材を選ぶことも重要なポイントです。また、貼るものが完全に乾いている状態で貼ることも意識しましょう。結露している状態で貼ると剥がれてしまうためです。

こちらでは、当社で製造した冷蔵用ラベルシールの一例を紹介します。

ブルーノート 箔押しシール
制作事例 BLUE NOTE TOKYO|箔押しシール

ユポというフィルム素材に箔押し加工を合わせて、高級感を演出しました。消費者が商品を食べ終わる(使い終わる)ときまでラベルが役割を果たせるように、素材や糊は最適なものを選択しましょう。

冷蔵・冷凍商品などの食品ラベルについては、以下の記事で注意点やチェックリストなどを用いてさらに詳しく解説しています。ぜひご確認ください。

食品ラベルの作り方は?記載事項のチェックリストと作成時の注意点

防水シールやステッカーを専門業者に依頼すべき3つの理由

防水加工が施されたシールやステッカーを制作するときは、専門業者への依頼をおすすめしています。その理由は、以下の3つです。

  1. 用途に合わせて最適な提案をしてくれる
  2. 加工や作成にかかる手間が省ける
  3. イメージの再現性が高い

理由1 用途に合わせて最適な提案をしてくれる

使用目的や利用シーンに合わせて最適な提案をしてくれることは、専門のシール印刷会社ならではのメリットです。インターネットから注文できるネットプリントは意外と難易度が高かったり、全て自己責任でサポート面が心もとない側面があります。

シール印刷会社であれば、相談しながら要望に合わせた選択肢を示せる上に、有償でサンプル試作を作成することも可能です。手厚いサポートで一緒に商品を作りあげていきたい場合は、専門の印刷会社へ依頼しましょう。

理由2 加工や作成にかかる手間が省ける

なかには商用目的のシールを自分でラミネート加工して防水仕様にする方もいますが、あまりおすすめできません。とくに発注する枚数が多いのであれば、内製するよりも外注したほうが費用対効果が高くなります。

本来の業務を圧迫しないためにも、防水シールが必要になったときは、まずは専門の印刷会社に相談しましょう。

理由3 イメージの再現性が高い

シール印刷会社が作成するラベルやステッカーは、イメージの再現性が高いことが強みです。

安価で大量注文できるショップだと、費用は抑えられるものの仕上がりにムラがあったりデザインの再現性が低かったりします。これは、採用している印刷方法の違いや、事前の打ち合わせ不足が主な原因です。

専門の印刷会社なら、見積もり前の相談でしっかりと話し合いを重ねることで、一緒に商品を作っていけます。細部のクオリティまでこだわりたい場合は、シール印刷会社への依頼を検討しましょう。


当社では、デザイン性、機能性ともに細部までこだわりぬいたシール作りを行っています。お見積もりは24時間で受け付けているので、お気軽に「お問い合わせ」からご相談ください。

シールの作り方とは?自作する方法や印刷会社に依頼する手順を解説

ラベルシールの作り方!WordとExcelでの自作方法と印刷会社に依頼する流れ

防水加工シールの制作事例

こちらでは、実際に防水加工が施されたシールの例を紹介します。

  1. エシカルビューティー株式会社|シャンプーボトル用ラベル
  2. しみず商店|商品用ラベル
  3. 羊SUNRISE|ポッティングシール

制作事例1 エシカルビューティー株式会社|シャンプーボトル用ラベル

当社で作成したシャンプーボトル用ラベルの一例です。

シャンプーラベル
制作事例 エシカルビューティー株式会社|シャンプーボトル用ラベル

バスルームで使用するため、水に強いユポ80µ(溶剤強粘着)というフィルム素材を採用しています。耐水性・耐久性が高く、水周りで使い続けてもはがれる心配はまずありません。

またユポは、フィルムの中で最も安価というのと、高級感のあるマット調な質感が人気です。

制作事例2 しみず商店|商品用シール

こちらは、当社で作成した防水タイプの商品用シールです。

シール印刷 スプレーボトル用
制作事例 しみず商店|商品用シール

先述の耐水性の高いユポ80μ(溶剤強粘着)というフィルム素材に更にマットラミネートを施しました。サラッとした触り心地に仕上がっています。

マットラミネートをする事で、防水だけでなく、インクの削れを防止しました。ラミネートにはグロスもありますが、ボトルがマットなので統一したいとのリクエストを頂きました。

制作事例3 羊SUNRISE|ポッティングシール

当社では、さまざまな加工技術を合わせてシールを作成しています。こちらは、ポッティングシールという樹脂が盛られた厚みのあるシールです。

シール印刷事例:羊SUNRISE様 ポッティングシール
制作事例 羊SUNRISE|ポッティングシール

白ケシ塩ビ(溶剤強粘着)という塩ビ素材に絵柄を印刷し、上からウレタン樹脂を盛ったポッティングシールになります。ポッティングシールには耐水・耐久性があります。また、冷凍・冷蔵の商品に使用することから、低温下でも凍らない糊を採用しています。丈夫で耐水性にも優れている上に、見た目にも印象的なことが特徴です。

ポッティングの費用や完成までに時間がかかることから、一般的には通常のシールやステッカーよりも2〜3倍のコストがかかります。唯一無二のシールを作りたい方におすすめしたい、特別感のある高級シールです。

防水シールやステッカーの作成ならシール印刷会社への注文がおすすめ

防水加工が施されたシールやステッカーは、屋外や水回りなどさまざまな場面で活用されています。制作するときは、用途や利用シーンに合わせて耐久性などにも配慮が必要なのはご理解頂けたかと思います。

また、さまざまな加工技術を取り入れると、水に強いだけではなく商品に付加価値をもたらすような唯一無二のシールを作れます。機能性だけではなくデザイン性にもこだわって、商品の魅力を最大限に演出しましょう。

当社では、お客さまのイメージや商品のコンセプトに合わせて、多種多様な防水シールを作成しています。素材選びから商品の完成まで丁寧にサポートしているので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

そのお仕事、私たちにお任せください。
ご満足頂けるようサポートします。

この記事を書いた人

小島 哲也のアバター 小島 哲也 creative director

取引実績は11万社以上、年間約3,000件のシール印刷の案件を受注。
他とは違った魅力的なシールを適正価格で作製しています。

常に私の頭のど真ん中にあるのは「満足のいくシールをお作りする」です。

お気軽にお問い合わせください。何かお役に立ちます。

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