バーコードシールの作り方!種類や素材、作成時のポイントも解説

バーコードシール 作り方

バーコードシールは、スキャナで読み取ることで、売上管理や在庫管理ができます。実はバーコードには多くの種類があり、中には規定を満たす必要があるため、作成する際は注意しなければなりません。

本記事では、バーコードシールの種類や作り方、注意すべきポイントについて解説します。バーコードシールの作成をご検討している方は、参考にしてください。

当社では、ラベル・シール専門の印刷会社としてバーコードシールやQRコードシールの作成も承っています。素材選びや品質にお悩みの方は、以下よりお気軽にお問い合わせください。

即日回答します。ぜひ一度お試しください。

目次

バーコードの種類と特徴

バーコードシール 作り方

世界にはバーコードが100種類ほどあり、小売業界や製造業、物流業界などさまざまな分野で使用されています。

以下では、その中からバーコードの主要な種類と特徴をまとめました。

種類特徴
JAN(EAN・UPC)・世界共通で使用可能
・JANは日本の呼称
・EANは国際的な呼称
・UPCはアメリカ、カナダの呼称
・スーパーやコンビニなど幅広い商品に添付されている
ITF・物流業界で使用されている
・梱包した段ボールなどに貼り、荷物を識別するためのバーコード
CODE128・賞味期限や製品の製造日、重量、寸法といった情報をバーコード化している
・日本チェーンストア協会や冷凍食品業界、医療業界で使用されている
CODE39・工業用バーコードとして使用されており、品番などを表現できる
・数字だけではなくアルファベット、記号を含めたバーコード
・自動車、電気関係の業界で使用されている
NW7・数字とアルファベットと記号で表現された古くから存在するバーコード
・在庫管理や倉庫管理ができる
・図書の管理や宅配便の配送伝票、血液の管理用で使用されている

バーコードシールの作り方1 自作する

自作

バーコードシールは、自作することも可能です。専用の用紙を購入し、家庭用のプリンターで印刷すれば少数から作成できます。

バーコードを自作する方法は、下記の2つです。

  1. Excelで作成する
  2. ツールを使用して作成する

Excelで作成する

ExcelのOffice365とExcel2021にはバーコードを作る機能が備わっており、「開発」タブから作成できます。Excelに「開発」タブが表示されていない場合は、「Microsoft Access 2016 Runtime」をインストールすれば作成可能です。

Excelを使用したバーコードの作成は、下記の手順で行います。

  1. 「開発」タブをクリックする
  2. 「開発」タブの左下にある「挿入」アイコンをクリックし、「フォームコントロール」と「ActiveX コントロール」のパネルを表示する
  3. 「ActiveX コントロール」の右下端にある「コントロールの選択」をクリックする
  4. コントロール選択から「Microsoft Barcode Control 16.0」を選び、「OK」ボタンを押す
  5. マウスポインターが十字に変わり、シート上にドラッグして長方形を作成するとバーコードのサンプルが出力される
  6. 次にバーコードのサンプルを右クリックし、「Microsoft BarCode Control 16.0 オブジェクト」から「プロパティ」を選択する
  7. 画面が変わり、作成したいバーコードを選択して「OK」ボタンを押す
  8. バーコードをもう一度右クリックして「プロパティ」を選択し、「Value」の欄に実際のコードを入力してバーコードを完成させる

※エクセルのバージョンによって操作方法が異なる場合があります。
※Mac(Excel for Mac)では利用できません。

ツール・アプリを使用して作成する

手軽に作成するなら専用のツールやアプリの使用がおすすめです。ツールは、バーコードの制作や編集、印刷が簡単に行えるように設計されています。

次のような無料のツールもありますので、チェックしてみてください。

バーコードが完成したら、次に印刷します。自作のバーコードは、家庭のプリンターで印刷が可能です。しかし、自作は印刷会社に依頼するものと比べて品質が劣ります。商品に使用するバーコードシールが必要な場合は、印刷会社への依頼も検討するとよいでしょう。

バーコードシールの作り方2 印刷会社に依頼する

自作が難しい場合や商品に使用するバーコードシールを作成する場合、シール印刷会社への依頼がおすすめです。

印刷会社ではヒアリングを行い、素材や印刷方法を決定することで、希望に沿ったバーコードシールを作成できます。

バーコード シール
製品一覧|連番 可変 印刷

ただし、多くの印刷会社はシールの作成は可能ですが、バーコードの生成は行っていないため、バーコードは自社で用意する必要があります。

印刷会社に依頼する際の主な手順は、以下のとおりです。

  1. 見積もり
  2. デザインを作成
  3. 注文
  4. 試作品をチェック(有償)
  5. 完成品受け取り

印刷会社に依頼する際は、枚数や使用目的などを伝えると、より正確な見積もりを算出できます。

また、素材や粘着のりの選定などで不安がある場合は、専門知識を持つスタッフに相談できるのも印刷会社の利点です。プロの手を借りることで、より品質の良いバーコードシールが作成できます。
当社は、ラベル・シール専用の印刷会社です。ブランドイメージの構築や商品の差別化にシールの活用を検討している場合は、お気軽に「お問い合わせ」からご連絡ください。

即日回答します。ぜひ一度お試しください。

JANコードの構成と読み取り方法

JANコードは、私たちが買い物する際に商品についているバーコードのことです。ここでは、最も身近なバーコードでもあるJANコードの構成について紹介します。

JANコードの構成は、垂直な線と小さな数字で構成されています。具体的には、長さと太さが異なる4種類の線で表現されているバーコードです。この線の組み合わせによって、特定の商品情報が管理できます。

シール印刷事例 : 株式会社BHJ様
制作例|多言語表記ラベル

バーコードの数字には意味があり、左から順に次のように構成されています。

  1. GS1事業者コード(国コード・メーカーコード)
  2. 商品アイテムコード
  3. チェックデジット(読み取りに誤りがないかを確認するための数値)

バーコードにバーコードリーダーをかざすと、リーダーが発する光線が瞬時にバーコードを読み取ります。この仕組みにより、商品情報の管理が可能です。

バーコードシールに使用される素材

バーコードシールの素材は、使用用途や使用期間、コストなどを考慮して決めます。

主に使用される素材と特徴は、次の内容です。

素材特徴
アート紙・表面に顔料を塗工した素材で微光沢
・食品や化粧品などの商品ラベルの素材として使用される
・滑らかな質感
ミラーコート紙・アート紙よりもさらに光沢感が強い
・白色が美しく、写真やカタログなどに使用される
・表面は滑らかでツルツルとした質感
PET・フィルムのポリエステルがバーコードシールに向いている
・ポリエステルは、強度、耐久性、耐薬品性に優れている
・指滑りの良い質感
上質紙・バーコードラベルや食品表示ラベルに用いられる
・光沢やツヤが少なく、コート紙に比べると落ち着いた雰囲気に仕上がる
・コピー紙のようにサラッとした質感
ユポ・合成紙は材料がプラスチックであるため、耐久性や耐候性に優れている素材
・冷蔵や冷凍の商品のバーコードシールにおすすめ
・マットでサラッとした質感

使用する用途や条件に適した素材を選ぶことで、長持ちするシールが作成できます。

バーコードシールを作成する際の注意すべき4つのポイント

バーコードシールを作成する際に、注意すべき主なポイントは下記の4つです。

  1. 背景とバーコードの色をはっきり区別する
  2. 適切な素材を選ぶ
  3. バーコードの規定を守る
  4. JANコードの場合は、登録する

ポイント1 背景とバーコードの色をはっきり区別する

バーコードシールは、一般的に白地に黒の印刷が用いられています。色の区別をはっきりさせることは、データを正確に識別するために重要です。淡い色や薄い色は、読み取りエラーを引き起こす可能性があるため、避けるようにしてください。

多くのバーコードリーダは、赤い光を照射させてバーコードを読み取ります。そのため、バーコードを赤で印刷した場合は、リーダーの光と同化してしまい、読み取りが困難です。
バーコードを作成する際は、背景に白を使用し、黒100%での印刷がおすすめといえます。ただし、バーコードの色を変化させたい場合は、紺色や濃い緑色も使用可能です。ブランディングやパッケージイメージでバーコードの配色についてお悩みの方は、お気軽に「お問い合わせ」からご連絡ください。

ポイント2 適切な素材を選ぶ

バーコードシールは、正確に読み取れることが最も重要です。見栄えが良いだけではなく、バーコードがきちんと印刷され、使用できることが求められます。

バーコードリーダーが正確に情報を読み取れるように、クリアな印刷が可能な素材選びも大切です。また、使用用途にあった素材の選択は、汚れや剥がれやすいといったトラブルを回避できます。素材選びには、機能性や耐久性も考慮し、適切な素材を選びましょう。

ポイント3 バーコードの規定を守る

バーコードシールを作成する際、サイズの規定がある場合もあります。例えば、JANコードの場合、標準サイズは横37.29mm×縦25.93mmです。このサイズは0.8倍から2倍まで縮小・拡大が可能で、様々な商品やパッケージに適用できます。

バーコードを自作する際は、必ず事前にバーコードの規定を調べ、必要な知識の取得が重要です。

ポイント4 JANコードの場合は登録する

JANコードを作成する場合、GS1事業者コードの新規登録手続きが必要です。登録手続きは、商品のブランドを持つ事業者が行います。

JANコードには「どの事業者の、どの商品か」を表す数字が必須です。ただし、すでにコードが付与されている場合は、新たな手続きを行う必要はありません。

商品のブランドを持つ事業者が、流通システム開発センター(GS1 Japan)への申請で、どこの事業者のどの商品なのか識別されます。JANコードを作成する際は、必ず申請を行いましょう。

精度の高いバーコードシールを作成しよう

バーコードシールは、機械で商品情報を記録する役割があります。自作も可能ですが、作成する際は色や素材、規定を守ることが大切です。正確な情報を確実に読み取るには、適切に作成しなければなりません。

印刷会社に依頼することで、プロの知識や経験を活かして、より良い素材や粘着糊などを相談しながら作成が進められます。また、用途に応じた加工も可能です。

当社では、ラベル・シール専門の印刷会社として、バーコードシールやQRコードシールも作成しています。バーコードシールの素材選びや品質にお悩みがある方は以下よりお気軽にご相談ください。

そのお仕事、私たちにお任せください。
ご満足頂けるようサポートします。

この記事を書いた人

小島 哲也のアバター 小島 哲也 creative director

取引実績は11万社以上、年間約3,000件のシール印刷の案件を受注。
他とは違った魅力的なシールを適正価格で作製しています。

常に私の頭のど真ん中にあるのは「満足のいくシールをお作りする」です。

お気軽にお問い合わせください。何かお役に立ちます。

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