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ミシン目加工とは?特徴や加工方法、制作事例を紹介

ミシン目加工

ミシン目加工とは、紙を簡単に切り取れるように波線状の切り込みを入れる加工方法です。本記事では、ミシン目加工の特徴や種類、加工時の注意点について紹介します。ミシン目加工を使った商品の制作をお考えの方は、参考にしてください。

当社ではラベル・シールの専門印刷会社として、さまざまなシールの制作をしています。商品ラベルやシール制作に関するお悩みや相談がありましたら、以下よりお気軽にお問合わせください。

目次

ラベル・シール印刷でお悩みの方へ

こんな印刷はできる?どれくらい予算が必要?など
お悩みがございましたらお気軽にご相談ください。

小島ラベルの制作事例ページ

ミシン目加工とは?

ミシン目加工とは、切り取りやすくするために、細かな波線状の切り込みを入れる加工方法です。

主な役割は、主に以下の2つが挙げられます。

  1. 切り取り線
  2. 折り目

切り取り線は、ミシン目に沿って切り取れるようにする加工です。チケットやクーポンなどハサミなしでスムーズに切り離せ、さまざまな印刷物で活用されています。

一方、折り目は、厚紙やトレーシングペーパーなど、曲げにくい素材に対してミシン目を入れることで、折りやすくする方法です。折り筋の代わりにミシン目を入れることで、素材を簡単に折り曲げられます。

加工方法は通常ミシン目が一般的

ミシン シール

加工方法は通常ミシン目が一般的です。通常ミシン目は、紙の端から端まで一直線にミシン目を入れる加工方法です。主にチケットやクーポン、ラベルの簡易分離などで使用され、手で簡単に切り取れる「切り取り線」として利用されています。

通常ミシン目を入れる方法は複数ありますが、一般的には「スリッターミシン機」を使用します。スリッターミシン機は、回転する圧胴に円盤状のミシン刃を圧接させ、用紙を1枚ずつ圧胴とミシン刃の間に通して、均一なミシン目を連続的に入れる仕組みです。

スリッターミシン機を使用すると、均一で美しいミシン目が施され、紙の切り取りがスムーズにできます。

特殊なミシン目の加工方法

通常ミシン目以外にも、特殊な加工方法もあります。以下の2種類の加工を利用すると、さらに細かなニーズに応じた加工が可能です。

  1. マイクロミシン
  2. リード罫

特殊加工1 マイクロミシン

マイクロミシン

マイクロミシンとは、通常のミシン目よりもさらに細かいミシン目加工です。簡単に切り取りやすい上に、ミシン目が目立ちにくく、切り離す際にはスパッと綺麗に切れる仕上がりになります。

切り込みサイズは0.35mm、間隔は0.15mmと非常に細かく設定されており、ギザギザが目立たない滑らかな切り口が得られる加工です。

見た目と実用性が重視される高級チケットや商品ラベルなど、より丁寧な仕上がりが求められる用途に適しています。

特殊加工2 リード罫

リード罫

リード罫は、短いカット線と折れ線を交互に配列し、紙を折りやすくする特殊加工です。主にワンタッチで組み立て可能な化粧箱などに使用され、側面や背面に施すことで組み立て作業がスムーズになります。

通常のミシン目加工が「連続カット線」で切り取りを目的とするのに対し、リード罫は「折り曲げ」を補助するための加工方法です。特に厚紙や繰り返し開閉することの多いパッケージに適しています。

ミシン目加工における注意点

ミシン目加工をする際の、主な注意点は以下の2点です。

  1. 切り込みの長さと間隔を調整する
  2. 対応が難しいミシン目加工も存在する

注意点1 切り込みの長さと間隔を調整する

ミシン目は、切り込みの長さと間隔を指す「ピッチ」により、紙の切り取りやすさや折りやすさが変わります。

目的に応じた最適なピッチを選ぶことで、理想的な仕上がりが実現できます。一般的には、「切り込み2mm × 間隔1mm」のピッチがよく用いられますが、紙の厚さや用途によってピッチを変更することが重要です。

例えば、薄い紙は長めの切り込みがあるとちぎりにくくなるため、「切り込み1.5mm × 間隔0.5mm」など、短めのピッチが適しています。

一方、厚みのある紙には長めのピッチが効果的です。やや長めの切り込みを入れることで、硬い紙でも簡単にちぎれるように調整できます。

当社では、標準的なミシン目加工として以下の3種類から選択できます

  1. カット1mm、スペース1mm
  2. カット2mm、スペース1mm
  3. カット3mm、スペース1mm(最も切れやすい仕様)

上記以外の寸法もオーダーメイドで対応可能ですが、コストが上がるため、一般的には3種類もしくはマイクロミシンの利用が一般的です。

注意点2 対応が難しいミシン目加工も存在する

ミシン目加工にはさまざまな種類がありますが、技術や専用設備が必要とされるため、すべての印刷会社が対応できるとは限りません。

以下は、特に対応が難しいとされるミシン目加工の例です。

  • 紙の辺に対して斜めにミシン目を入れる加工
  • 曲線のミシン目加工
  • 折り目加工と併用する加工
  • 非常に狭い間隔でのミシン目加工

こうした加工を希望する場合、事前に印刷会社に相談し、対応可能か確認することが重要です。

ミシン目加工と相性の良いラベルシール素材

ミシン目加工は幅広い素材に対応しています。例えば、ミシン目加工はピッチが細かく小さいため、用紙に凸凹が出にくい上質紙にも相性が良い加工です。

また、化粧品や医薬品のパッケージに使用される「バージンシール」にも利用されています。バージンシールは未開封であることを保証し、開封時にミシン目部分が綺麗に破れる設計が施されているシールです。

透明なフィルム素材(透明PET)などで作られており、開口部やフタ部分をしっかり保護することで消費者に信頼感を与え、製品価値を高めています。

当社では、ミシン目加工に対応可能な幅広い素材を取り扱っており、制作物の用途や使用環境に合わせた最適なラベル素材を提案できます。製品に適した素材選びや加工のお悩みがございましたら、「お問い合わせ」からお気軽にご連絡ください。

ミシン目加工を用いた商品ラベルの制作事例

封印シール

ミシン目入り 封印シール

こちらはミシン目が入った封印シールです。店頭商品の開封防止及び、未開封さ色々な事を示します。食品や化粧品に使われることが多いです。ミシン目を入れる事で切れやすくなっています。

多言語表記ラベル

ミシン目加工
多言語表記ラベル(多層ラベル) | 海外輸出に使える便利なラベル

最後に、当社で制作したミシン目加工を施した「多言語表記ラベル」の事例を紹介します。

多言語表記ラベルは、複数の言語で同じ内容を表示するラベルで、多層ラベルやリーフレットシールとも呼ばれています。商品や輸送パッケージにおいて、日本語、英語、中国語、フランス語などの多言語による注意書きや説明が必要な際に最適です。

ラベルはページごとに折りたたむ仕様で、ミシン目に沿って順に開くことで、必要な情報を簡単に確認できます。

当ラベルは、イラストレーターデータでの入稿に対応しており、仕上がりサイズやページ数に応じた下記のようなフォーマットデータを提供しております。

多言語表記ラベル

フォーマットをもとに、デザインレイアウトを決められるため、スムーズに作成を進められます。
多層ラベルについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

多言語表記ラベル(多層ラベル) | 海外輸出に使える便利なラベル

レシピシール | シールでミニレシピ本をつくりました!

ミシン目加工を施して最適なラベルシールを制作しよう

ミシン目加工
レシピシール | シールでミニレシピ本をつくりました!

ミシン目加工は、紙やシールを手で簡単に切り取れるようにしたり、折りやすくしたりするための加工方法です。ただし、複雑なミシン目加工は対応が難しい場合もあるため、印刷会社に依頼する際は事前に対応可能か確認することをおすすめします。

当社では、記事で紹介した多層ラベルのほか、さまざまな用途に合わせた商品ラベルやシールを制作しています。商品ラベルやシール制作をご検討中の方には、完成まで丁寧にサポートいたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

そのお仕事、私たちにお任せください。
ご満足頂けるようサポートします。

この記事を書いた人

小島 哲也のアバター 小島 哲也 creative director

取引実績は11万社以上、年間約3,000件のシール印刷の案件を受注。
他とは違った魅力的なシールを適正価格で作製しています。

常に私の頭のど真ん中にあるのは「満足のいくシールをお作りする」です。

お気軽にお問い合わせください。何かお役に立ちます。

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