はがれない冷凍シールの特徴!通常シールとの違いや制作事例も紹介

冷凍シール はがれない

冷凍シールとは、氷点下の環境でも粘着力が落ちない専用の粘着剤を使用して作成されたシールのことです。通常のシールは低温や水分に弱いため、冷凍庫に入れるとはがれてしまう恐れがあります。

本記事では、冷凍シールの特徴や向いている用途に加え、制作する際の注意点も解説しているので、ぜひ最後までお読みください。

当社は、お客様のご要望を受けてオーダーメイドのラベル・シールを制作する印刷会社です。シール制作を検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

即日回答します。ぜひ一度お試しください。

目次

通常のシールが冷凍庫ではがれてしまう理由

実は、通常のシールでは氷点下で使用できません。素材や接着剤が低温に対応しておらず、糊が凍ったり結露した水分でふやけたりしてしまうとはがれてしまうのです。また、個人で印刷された場合、インクがにじんで読めなくなる可能性もあります。

氷点下で使用する予定がある場合、冷凍の環境下に適した素材や粘着剤を選ぶことが重要なポイントです。シールを作成するときは使用する環境に合わせて最適なものを選択しましょう。

はがれない冷凍シールの特徴3つ

はがれない冷凍シールの特徴は、以下の3つです。

  1. 冷凍に適した素材が選択されている
  2. 冷凍用の粘着剤が採用されている
  3. 水分に強い

特徴1 冷凍に適した素材が選択されている

冷凍シールを作成するときは、使用環境に適した素材を選択する必要があります。水に強いフィルム素材がおすすめで、特に安価で耐久性の高いユポが採用されていることが一般的です。

ユポについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

ユポは安価ながら、高い耐久性を備えているフィルム素材です。

冷凍庫は結露によってシールに水分がつきやすいため、未加工の紙素材は向いていません。ラミネート加工を施せば強度や耐水性は高められますが、接着面から水分が染みこむのは避けられません。

また、紙素材では唯一ミラーコートのみ冷凍用があります。ユポに比べると耐久性はおとりますが、お値段が安くなります。主に冷凍食品に使われています。

ミラーコートについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

ミラーコート紙はテカテカと光沢を放つ紙素材です。

そもそも、和紙やクラフト紙などは、素材自体の質感に魅力があるものの、ラミネート加工が向いていません。このように素材の向き不向きがわからないときは、依頼を検討している印刷会社に気軽に問い合わせてみてください。

素材それぞれの特徴やラミネート加工については、以下の記事で詳しく解説しています。

ラベル素材

ラミネート加工の種類と特徴!シールの耐水性や効果も解説

特徴2 冷凍シール用の粘着剤が採用されている

通常の粘着剤は低温に弱く、冷凍庫に入れるとはがれやすくなってしまうため、冷凍シールには専用の粘着剤が採用されることが一般的です。

実は、専用の粘着剤を採用する必要があるのは、冷凍シールだけではありません。冷蔵庫の温度帯(15~5℃)でもシールの粘着力は低下するため、冷蔵用の粘着剤もあります。

大切なのは、保管環境の温度帯に応じて、冷凍用、冷蔵用とそれぞれ最適な粘着剤を使い分けることです。迷ったときは印刷会社に相談しながら、用途に合わせた機能性のシールを制作してください。

特徴3 水分に強い

冷凍用の糊は、低温以外にも水分に強いという特徴があります。冷凍庫で商品を保管している際に結露が発生するため、耐水性がないとシールがふやけたりボロボロになったりしてしまうのです。

そのため、冷凍シールは扉の開け閉めが多い冷凍食品や、水分が付着しやすい水産加工品に貼るシールとして重宝されています。

当社は、冷凍シールはもちろんのこと、はがれにくい強粘着タイプや貼り直しが可能な再剥離タイプなど、さまざまなシールを制作しています。用途に合わせてオーダーメイドのシールを制作したい方は「お問い合わせ」よりご連絡ください。

はがれない冷凍シールを作るときの3つの注意点

はがれない冷凍シールを作るときに注意すべきポイントは、以下の3つです。

  1. シールを貼るタイミングによって最適な粘着剤が異なる
  2. 貼りやすさやは貼り付け場所の材質や形状にも左右される
  3. シールの貼り付け期間を把握しておく

注意点1 シールを貼るタイミングによって最適な粘着剤が異なる

冷凍シールの場合、商品が常温で乾いている時に貼ってください。結露で濡れている状態では粘着が発揮されず、剥がれてしまう場合があります。商品とシールの間に水分があるからです。

実際にシールの貼り付け環境と保管環境が異なるのはよくあることです。冷凍シールを作成するときは、印刷会社になるべく細かい状況まで伝えておくと、商品に最適な粘着剤を提案してもらえます。

注意点2 貼りやすさは貼り付け場所の材質や形状にも左右される

シールのはがれやすさは、シールの粘着力だけではなく、貼り付け場所の材質や形状にも左右されます。結露して水分が付着している場所やデコボコした面は、そもそもシールを貼り付ける場所としては適していません。

貼り付け場所にはがれやすい要素がある場合は、あらかじめ印刷会社に相談しておきましょう。また余談ですが、シールの剥がれの原因の多くが圧着不足です。シールを貼る際にはちゃんと圧着させましょう。

以下では、シールの粘着タイプについて詳しく解説しています。

シールの粘着 | 御社に最適なシールの粘着タイプを一挙公開!

注意点3 シールの貼り付け期間を把握しておく

特に冷凍食品などに貼り付けるラベルの場合、商品の保存期間中ずっとシールが剥がれず読める状態であることは、非常に重要なことです。

とはいえ、シールに詳しくない人が貼り付け期間を意識してシール制作を行うのは難しいです。迷ったときは遠慮せずに、気になる印刷会社に相談してみてください。

当社は、通常タイプから冷凍タイプまで、様々な種類のシールを制作している印刷会社です。シール作りで疑問に思っていることがある方は、お問い合わせからご相談ください。

はがれない冷凍シールが活躍する場面 

冷凍シールが活躍する主な場面は、以下のとおりです。

  1. 冷凍商品のパッケージ装飾
  2. 冷凍食品の賞味期限や原材料の表示ラベル

場面1 冷凍商品のパッケージ装飾

冷凍商品に使われているラベルは、冷凍シールです。アイスクリームや冷凍販売されている魚や肉、お惣菜など、冷凍で販売されている商品の種類は多岐にわたります。

そのなかにはリーズナブルで日常生活に取り入れやすいものから、特別な場面でないと手が出にくい高級なものまで様々です。似通った商品も多いため、自社の商品を有利に販売するには、競合との差別化が必要になります。

パッケージ装飾として使われる冷凍シールには、商品の外観に付加価値をもたらしたり、顧客の興味関心を引いたりする役割があります。そういったニーズがある場合はシール印刷会社に相談しましょう。

場面2 冷凍食品の賞味期限や原材料の表示ラベル

冷凍シールは、冷凍食品の賞味期限や原材料を記した食品表示ラベルとしても使われています。食品ラベルの記載内容は法律によって詳しく定められていることから、ガイドラインに沿ってルールを順守することが販売者の義務です。

冷凍食品のラベルを家庭用プリンターなどでつくると、保管中に文字がにじんで読めなくなったり、シール自体がはがれてしまったりするおそれがあります。そうなると、消費者が安心安全のために必要な情報を手に入れられません。冷凍食品のラベルには必ず冷凍シールを採用して、消費者が安心して冷凍食品を利用できるようにすることが大切です。

冷凍シールの制作事例

当社では、冷凍シールのほかに冷蔵シールも制作しています。参考までにご覧ください。

ブルーノート 箔押しシール
制作事例|株式会社ブルーノート 箔押しシール

冷蔵と冷凍は保管する温度帯が異なるため、使用する粘着剤のタイプも違います。また、デコボコした表面でも問題なく貼り付けられることは、ハム用の粘着剤ならではの特徴です。

素材にはユポ80μを採用しているので、耐水性・耐久性にも優れています。

はがれない冷凍シールを作るために適した素材と粘着剤を選択しよう

通常のシールを低温環境下で使用すると、糊の粘着力が低下し、はがれてしまうおそれがあります。また、素材によっては結露した水分で文字がにじんでしまい、印刷内容を判別できなくなることも珍しくありません。そのため、冷凍環境下で使用するシールを作るには、使用環境に合わせて適した素材や粘着剤を選ぶ必要があります。

当社は、商品に付加価値をもたらすようなオーダーメイドのシール制作を行っている印刷会社です。

冷凍商品の差別化を図りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

そのお仕事、私たちにお任せください。
ご満足頂けるようサポートします。

この記事を書いた人

小島 哲也のアバター 小島 哲也 creative director

取引実績は11万社以上、年間約3,000件のシール印刷の案件を受注。
他とは違った魅力的なシールを適正価格で作製しています。

常に私の頭のど真ん中にあるのは「満足のいくシールをお作りする」です。

お気軽にお問い合わせください。何かお役に立ちます。

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