シールの粘着力を強くする方法はない?剥がれてしまう原因も解説

シール 粘着力 強くする

シールの粘着力は、使用する粘着剤の種類によって決まります。負荷が大きい場所に貼る場合や剥がれてしまうと困るケースでは、あらかじめ強度の高い粘着剤を選ぶことが大切です。

また、利用シーンによっては適した粘着剤でないと、シールが剥がれてきてしまうおそれもあります。本記事では、シールを長持ちさせるための粘着剤の種類と特徴について解説します。

当社では、シールのタイプや使用場面を丁寧にヒアリングし、最適な素材・粘着剤を提案させていただきます。オーダーメイドで機能性の高いシールを制作したい場合は、ぜひ当社にご相談ください。

即日回答します。ぜひ一度お試しください。

目次

シールの粘着力を強くする方法はない 

シールを端から貼る

結論からお伝えすると、すでに完成しているシールの粘着力を強くする方法はありません。シールの粘着力は、採用された粘着剤の種類に左右されるからです。

剥がれることを防ぐだけなら上からテープを貼ったり、両面テープを使うという手段もありますが、見た目が悪くなってしまうため個人利用に限られてしまうでしょう。

商品に使うシールの粘着力を強くしたいと悩む失敗を防ぐためには、購入の段階で用途や貼り付ける場所をあらかじめ想定して、適した粘着タイプのシールを選んでおくことが大切です。

当社は、シール専門の印刷会社として商品用のラベルシールなどを制作しています。適した粘着力のシールを知りたい方やお探しの方は、「お問い合わせ」からお気軽にご相談ください。

なお、以下の記事ではシールに使われる粘着を種類別の特徴として解説していますので、併せてご確認ください。

シールの粘着 | 御社に最適なシールの粘着タイプを一挙公開!

剥がれにくい特殊な粘着タイプ3選

シールの粘着を強くしたい場合に使われる剥がれにくいタイプの粘着剤は、以下のとおりです。

  • 強粘着・超強粘着
  • トイシ用
  • 特殊シリーズ

タイプ1 強粘着・超強粘着

強粘着・超強粘着タイプは、一般粘着だと力不足な場面で活用したい粘着剤です。

以下に強粘着タイプで制作したシールを紹介します。

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一般粘着でも通常の使用環境下であれば十分な粘着力があるものの、負荷の大きい場面では剥がれてしまうおそれがあります。

室内で扱う商品に貼るだけであれば、一般粘着でも問題ありません。しかし、こすれやすい場所や屋外など、耐久性が必要な場所で使うシールには、強粘着や超強粘着の粘着剤を選ぶ必要があります。

タイプ2 トイシ用

トイシ用は粘着力が最も高い粘着剤です。粗面用とも呼ばれ、トイシ用の粘着剤で制作したシールは、表面がデコボコした場所にも貼り付けられます。

主に工業用のシール・ステッカーなどに利用されることが多く、強粘着や超強粘着で対応できないような場所でも使用できることが特徴です。ただし、一度貼ったら剥がすことは難しいため、貼り付ける際は慎重に行う必要があります。

以下は、パウチ商品から剥がれないよう「トイシ用」という最も強いタイプを採用した制作事例です。

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とはいえ、「粘着力が強ければいい」というわけではないので、使用環境に合わせて適した粘着剤を選択することが大切です。

タイプ3 特殊シリーズ

特殊な環境下で使うために作られた、専用の粘着剤を紹介します。

  • 冷蔵用
  • 冷凍用
  • ハム用
  • 油面用

冷蔵用は5~15℃の環境でも粘着力が維持できます。冷蔵用食品への仕様の際はこちらの粘着がお勧めです。

冷凍用は-5~5℃の環境用に作られています。通所の粘着で冷凍庫に入れると粘着が固まってしまい、粘着機能を果たさなくなります。冷凍食品ラベルはこちらの粘着を必ず選定して下さい。

ハム用の粘着剤の特徴は、低温に強いことに加え、デコボコとした表面にも貼り付けられることです。真空パックで表面が平滑にならないハムのために開発されました。

以下は当社で制作したハム用のラベルシールです。

ブルーノート 箔押しシール
株式会社ブルーノート|箔押しシール

油面用の粘着剤は糊が油分を吸収してくれるため、油分をまとった場所でもシールを貼り付けられます。使用場面の特徴に合わせて、適した粘着剤でシールを制作することがシールの粘着力を強く、長持ちさせるコツです。

シールが剥がれてしまう3つの原因

シールが剥がれてしまう原因はいくつか考えられますが、なかでも特に多い要因は以下の3つです。

  • 剥がれやすい場所に貼り付けている
  • 貼り付ける場所や接着面に汚れが付着している
  • 用途に合った粘着タイプを選んでいない

原因1 剥がれやすい場所に貼り付けている

表面がデコボコしている場所やザラザラしているところはシールがくっつきにくく、貼り付けてもすぐに剥がれてしまうことがあります。主な原因は、表面のデコボコと接着面の間に空気が入ってしまうことです。粘着部分が対象物にふれる面積が少なくなり、剥がれやすくなります。

シールを剥がれにくくするために大切なのは、平面かつ平滑面を選んで貼り付けることです。初めから剥がれやすい環境で使用することがわかっているのであれば、用途に合わせて強粘着の粘着剤を選ぶ必要があります。

原因2 貼り付ける場所や接着面に汚れが付着している

貼り付ける場所がホコリっぽかったり油などが付着していたりする場合、シールはうまくくっついてくれません。特にフィルム素材は静電気を帯びているため、チリやホコリが付きやすく注意が必要です。

また、シールは水分があってもうまく接着できなくなります。自分の洋服から出たホコリや髪の毛が付着しないように、ガムテープや洋服クリーナーを活用することも効果的な対処法です。さらに、貼り付ける場所はあらかじめ綺麗に清掃して乾かしておけば、シールの粘着力と寿命の向上につながります。

原因3 用途に合った粘着タイプを選んでいない

通常タイプの接着剤のシールを低温環境下に置くと、粘着力が弱まります。粘着剤は基本的に低温に弱いため、一般的な粘着力のシールでは冷蔵庫や冷凍庫に入れると剥がれてしまう可能性が高いです。

また、水がかかりやすい場所で使用する場合も、あらかじめ耐水性の高い素材や粘着剤を選んでおく必要があります。使用中のシールが剥がれてこないように、貼り付け場所や保管場所の環境に合わせて、適した素材・粘着剤を採用することが大切です。

当社は、シール専門の印刷会社として、これまで数多くのオーダーメイドシールを制作してきました。用途に合わせて最適な素材や粘着剤をご提案させていただくので、ぜひ「お問い合わせ」からお気軽にご連絡ください。

粘着力を強くする必要があるシールの種類

シャンプーラベル

通常のシールと異なり、高い粘着力を必要とするシールの種類は、以下のとおりです。

  • 防水シール
  • 屋外用シール
  • 冷蔵・冷凍用シール

種類1 防水シール

防水シールは水がかかりやすい場所での使用を想定しているため、水に強い素材や粘着剤でシールを制作します。

紙素材は水に弱いため、印刷内容が劣化しないようにフィルム素材を選択することが大切です。粘着剤も耐水性の高いものにすれば、水場でも使えるシールを制作できます。

粘着剤は単純に強力な粘着力のものもあれば、強粘着かつ再剥離が可能なものもあり、バリエーションはさまざまです。用途や目的に合わせて、最適な粘着タイプを選択してください。

種類2 屋外用シール

屋外は風雨や紫外線にさらされてシールが劣化しやすいため、耐水性・耐久性を高める工夫が必要です。粘着剤は強粘着タイプのものを使用し、素材も水に強く破れにくいフィルム素材をおすすめしています。

ただ、それだけでは紫外線による印刷内容の退色は防げません。屋外で長く使用するのであれば、UVカットのラミネート加工を施すことをおすすめします。耐久性が向上することに加えて太陽光による劣化も防げるので、丈夫で長持ちするシールを制作できます。

種類3 冷蔵・冷凍用シール

シールの粘着剤は低温に弱いため、冷蔵庫や冷凍庫で保管する商品に貼り付けるシールを作る場合は、専用の粘着剤がおすすめです。

通常タイプの粘着剤で作られたシールを低温環境下に置くと、自然と剥がれてしまいます。ドアの開け閉めなどの温度変化で結露も付きやすいので、水分に強い素材と粘着剤を採用することも大切なポイントです。冷蔵保存の商品や冷凍食品に貼り付けるシールは、低温や水分に配慮して、適した素材・粘着剤を選びましょう。

冷蔵・冷凍タイプの商品に適した粘着剤の選び方については以下の記事でも解説しています。

食品ラベルの作り方は?記載事項のチェックリストと作成時の注意点

商品に適した粘着剤を選ぶにはシール印刷会社への相談がおすすめ

印刷機を操作する作業員

基本的にシールの粘着力は、元々の粘着剤の選び方に大きく左右されます。そのため、シールの粘着力を強くする方法はありません。

シールの剥がれにくさを重視するのであれば、あらかじめ使用環境や利用シーンに適した素材・粘着剤を選ぶことが大切です。本記事の内容を参考にシールの粘着剤選びを行いましょう。

当社は、シール専門の印刷会社として、多種多様な用途のシールを制作しています。デザインだけではなく使用目的に合わせた機能性にもこだわりたい方は、ぜひお気軽にご連絡ください。

そのお仕事、私たちにお任せください。
ご満足頂けるようサポートします。

この記事を書いた人

小島 哲也のアバター 小島 哲也 creative director

取引実績は11万社以上、年間約3,000件のシール印刷の案件を受注。
他とは違った魅力的なシールを適正価格で作製しています。

常に私の頭のど真ん中にあるのは「満足のいくシールをお作りする」です。

お気軽にお問い合わせください。何かお役に立ちます。

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