箔押しとエンボス | インパクトある商品シールを作成しました
箔押しとエンボス
こんにちは。本日は弊社の「箔押しとエンボス」を紹介します。
先日、柔軟なアイディアからストーリーのあるモノづくりを、企画から制作までトータルでご提案なさっている株式会社ヘソさんのお手伝いをさせて頂きました。
今回のお仕事の内容は、株式会社ヘソさんがデザインした株式会社リスペクトさんの商品、「なでしこさぷり」の「あやめ」と「ときわ」のパッケージ用シールの製作です。
材質は上質70kg、糊は一トイシ用。特殊加工は、エンボスと金箔押しを施しました。
箔押しとエンボス 事例
なでしこさぷりの商品ラベル、左から「ときわ」「あやめ」。金の箔押しと、エンボスが施してあります。
上質紙は、化学パルプ配合率が100%の洋紙です。主に印刷用に使用される紙で、非塗工印刷用紙の上級印刷紙に分類されます。他のコート紙に比べ、表面が毛羽立っており、紙本来の質感を楽しむことが出来ます。
難点は、コート層がないためインクが滲んだり、インクの吸収により色が若干沈んでしまったりします(例、グレーが若干濃いグレーになる)。粘着は一般粘着を選定しました。また、エンボス加工を施すことから一般的な上質55kgでなく、少しだけ厚みのある70kgを選定致しました。箔との相性もよく、なにかと重宝する紙素材です。
上質70kg(リンテック製:70PW)紙本来のナチュラルな風合いが人気です。粘着は、一般粘着・強粘着・弱粘着があります。セパレーター(台紙)は黄色と青の2種類になります。
箔押し加工
箔押し加工は、高熱になった金属版で箔を転写させる印刷技法です。インクでは再現できない高級感を演出できます。箔押しは金のバリエーションが豊富なので、イメージに該当する金色が見つかります。原色やパステルといったカラーの箔も充実しています。詳しくは、箔押しシール : 加工から色の種類、良品の見分け方を解説をご参照ください。
箔はマットなシャンパンゴールドになります。村田金箔のグリームホイルNo,111を使用しました。控えめな金ですが、高級感があり人気がある品番です。グリームホイルシリーズは13種類の金のラインナップがあります。
エンボス加工
エンボス加工とは、版で材質に圧をかけ、表面に凹凸を再現する印刷技法です。凹凸を自由にデザイン出来ることが最大の魅力です。比較的安価な加工ですが、インパクトの大きさが人気の理由として挙げられます。詳しくは、エンボスシール : ワンランク上の印象で、競合商品に差をつける!をご参照ください。
凹凸が影を作り、立体感を演出。見た目と手触りの2つの効果を与えることが出来きます。
特色
特色とは、4色カラーでは再現できない色を、複数のインクを配合して作ることです。
なでしこさぷりの特色は、DICの「日本の伝統色」。こちらのシリーズは日本文化特有の色彩感覚に基づいた色、また過去の歴史資料において出典がある日本固有の伝統的な色名称を含む千百余色を保有しています。それぞれ N831鶸萌葱(ひわもえぎ)とN860薄浅葱(うすあさぎ)になります。また、エンボスが際立つように、一部が網で印刷されるようにデザインされています。
ときわ:N831鶸萌葱(ひわもえぎ)ストロング イエロー グリーン
鶸色(ひわいろ)よりも緑みによった色で、萌葱色(もえぎいろ)との中間の色。言葉の響がことさら美しい色です。
あやめ:N860薄浅葱(うすあさぎ):ライト ブルーグリーン
藍染でうすく染めた色の色相は、緑みに傾き浅葱色(あさぎいろ)となりますが、薄浅葱(うすあさぎ)は更にうすい色をいいます。DICグラフィックス株式会社の伝統色シリーズには他にも、フランスの伝統色と、中国の伝統色があります。PANTONEでの色の選定に煮詰まった時に参考になるのでオススメです。
今回お手伝いをさせて頂いた株式会社ヘソさんは、幅広いモノづくりを展開なさっているユニークなデザイン会社さんです。プロダクトも独特で素敵ですので、ぜひWEBサイトをチェックしてみて下さい。
株式会社ヘソ
http://heso-cha.com
へ~。そう!と、ちょっぴり笑ってもらえるようなものづくりをしています。領域を定めずさまざまな形態から空間をスタイリングします。人と関わりながらその輪を広げていきます。柔軟なアイディアからストーリーのあるモノづくりを。
企画から制作までトータルでご提案致します。
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