シールの粘着 | 御社に最適なシールの粘着タイプを一挙公開!
シールの粘着のバリエーションを紹介します。御社のシールに適した粘着はどのようなタイプか、今後の参考にしていただけると幸いです。
代表的な一般粘着は、その名の通り幅広いシーンに使えるオススメの粘着力です。タック紙メーカー(シールの材料を作っている会社)は、一般粘着を、故意的に剥がそうとしない限り剥がれないため、永久粘着に認定しています。大半の場合、一般粘着で問題が起きることはありません。
ところが実際には、「とりあえず強粘着でお願いします!」というように、強粘着をご指定されることが少なくありません。発注ロットが多い場合、強粘着の方が10,000〜50,000円以上も割高になる事もあります。
このように、適正な粘着を選ぶことはコスト削減にもつながります。逆に、コストを重視して適さない粘着を選定して剥がれてしまうケースもあります。タック紙メーカーは、様々なシーンに適した粘着のラインナップを揃えています。
今回は、そんなシールの粘着の種類をお伝えし、役立てていただく狙いがあります。それでは、粘着のバリエーションを紹介します。
即日回答します。ぜひ一度お試しください。
一般粘着シリーズ
幅広いシーンで使用できるオールラウンドシリーズ
■一般粘着
イメージ:一般的とはいえ、強い粘着力がある
レベル :粘着6
強粘着シリーズ
一般粘着では剥がれる恐れがある場合に選定したいシリーズ
■強粘着
イメージ:一般粘着を更に強力にした粘着
レベル :粘着7
■超強粘着
イメージ:強粘着を更に強力にした粘着
レベル :粘着8
■超トイシ用(粗面用)
イメージ:粘着力MAX
レベル :粘着10
弱粘着シリーズ
最終的に剥がすことを考慮し、剥がした際にも糊残りが無いシリーズ
■微粘着
イメージ:ポストイットなどに使われるような非常に弱い粘着
レベル :粘着2
■再剥離
イメージ:剥がす事を目的とした弱い粘着
レベル :粘着3
再剥離シリーズ
最終的に剥がすことを考慮した粘着シリーズ
■強粘着再剥離
イメージ:強力に貼る事ができ、剥がす際も糊残りがなくキレイ
レベル :粘着6
■超強粘再剥離
イメージ:強粘再剥離より強い粘着力で、剥がす際も糊残りがなくキレイ
レベル :粘着7
特殊シリーズ1
冷却されても粘着力を維持
■冷食用
イメージ:冷蔵用商品向き
レベル :粘着7
■冷凍用
イメージ:糊が凍らないので冷凍用商品向き
レベル :粘着7
■ハム用
イメージ:冷凍用で凸凹した部分への貼付向き
レベル :粘着7
特殊シリーズ2
■油面用
イメージ:糊が油分を吸い取り、油面にもしっかり貼付
レベル :粘着5〜7
もちろん上記に無い特殊な粘着タイプも多数あります。割高ですがオーダーメイドも可能です。
ご不明な点はお気軽にご相談ください。
使用例:再剥離
シールの粘着を使い分けることは、商品シールが市場に出回った後のことを考慮しています。
例えば、シールが剥がれてしまうトラブルの予防策として、強粘着を選定することは妥当です。
ですが、もしかするとエンドユーザーは困惑しているかもしれません。
例えば、ガラス瓶はリサイクルに出すため、消費者はシール・ラベルを剥がします。実際には、リサイクルの工程で燃え尽きてしまうため剥がさなくていい場合もあるのですが、リサイクル業者にとって剥がされている方が助かるのも事実です。
気になったので、消費者のシールの剥がし方の動向を調べたところ、水に浸したり、ドライヤーやスチームを当てたり、エタノールを使ったりと、色々な方法を模索しながら苦戦していました。つまり、みなさんシールを剥がしたいのです。そこで、キレイに剥がせる再剥離の粘着をご紹介します。
下記のように、コート紙系の強粘着はキレイに剥がれませんでした。
下記のように、再剥離もしくは強粘再剥離ですと、キレイに剥がすことが出来ます。
再剥離シリーズは、一般粘着より若干コストが高いのですが、労力が減る分、消費者からの利便性を感じて頂けると思います。「この商品、リサイクルの事も考えられているんだ。」と企業評価も上がるのではないでしょうか。
粘着の選び方
上記とは逆に、強粘着を選んだのにも関わらず、被着体(貼付対象物)との相性が悪く、数週間で剥がれてしまうケースもあります。こちらの場合、更に強い粘着を選定していれば剥がれる事はありませんでした。
そのような事にならないためにも、粘着にも着目することをお勧めします。
各シール・ラベル印刷会社からサンプルを取り寄せて、実際にテストすると不安が解消され確実です。【使用目的】と【被着体】を提示すると、目的にあった粘着を提案してくれます。
例えば、下記のような情報があることが望ましいです。
・化粧品ボトルに使用する
・ステッカーとして使用する
・冷蔵食品に使用する
・湾曲した被着体に使用する
・被着体の表面がザラザラしている
粘着の選定は、シールの使用目的や被着体(貼るモノ)から割り出せます。
素材や粘着の提案も、各シール・ラベル印刷会社のお仕事です。問い合わせてください。
もちろん、当社へのお問い合わせも可能です。お気軽に申しつけください。
まとめ
大半の場合、一般粘着で対応ができます。粘着の選定に困った場合は、各シール・ラベル印刷に相談してみましょう。その際にサンプルを手配し、粘着のテストをする事が望ましいです。
実のところ、シール・ラベルは2つの役割を持っています。
1つ目は、メーカー側に立った、商品をアピールする大事な役割。
2つ目は、ユーザーの立場になった場合の役割。
この2つの役割をクリアしたシール・ラベルを、御社の商品に貼付して頂ければ幸いです。
もっとシールの素材「タック紙」について知りたい方はタック紙を解説をご覧頂ください。当社の取扱いのタック紙メーカーは下記になります。
素材メーカー
リンテック株式会社
マルウ接着株式会社
新タック化成株式会社
そのお仕事、私たちにお任せください。
ご満足頂けるようサポートします。